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ニャパンが着物のいろはをレクチャーします

ふだんはジーンズを愛用しているニャパンですが、実は着物も大好き!着物って、

実際に手に取って着てみると何枚もの長方形の布から出来ているのがよく分ります。こんなふうに(図1)反物を裁断して、縫い合わせているんです。

女性用反物のサイズは、だいたい幅37~38センチ、長さ12~13メートル。身長170センチくらいまでの人なら、これで着物が一着作れます。

仕立てる時は、背の高さ、腕の長さ、ヒップを測って参考にしますが、洋服ほど厳密ではありません。なぜなら自分にピッタリのサイズじゃなくても、着る時に自由自在に調整できるからです。裾の長さを調整するには「おはしょり」という独特の方法があります。くるぶしよりも長く余っている裾を(それくらい長く仕立てます)ウエストのあたりで折り畳むのです。着物は体に巻き付けて着るので、太っている人は巻き込む量を少なく、やせている人は多くすれば、バストやヒップサイズもノープロブレム。(図2)もちろん、ピッタリのサイズで作れば無理なくキレイに着れますが、

多少のサイズ違いは

どうにでもなるのが、着物の魅力のひとつだとニャパンは思います。

さらに、この着やすい縫い方は縫う前の状態に戻すのも簡単です。サイズ調整をしながら縫い直しもOK。だから、おばあちゃんの着物でも100年前のアンティークの着物でも現代人がリメイクして楽しめる。これってすごく合理的!多少の違いはあれど、着物の仕立て方は男女ともほとんど同じ。デザインは昔からずーっと変わりません。その代わり、着物や帯にする布の種類や色、柄のバリエーションは星の数ほど。日本各地にそれぞれの名産とされる布があるんですよ。ニャパンはいつか日本各地の布の織元を訪ねる旅をしたいなーと思っています。

こんなふうに直線的に作られている着物は、収納もらくらく。ハンカチみたいに四角くコンパクトに畳めて重ねてしまえるから、日本の狭い住宅でもかさばりません。(図3)

畳んだ折り目は縫い目に沿ってるので、アイロンがけの必要も無し!広げてすぐ着られます。これもなんて合理的!

単一的な形の着物だけど、ちょっとした着こなしの違いで、同じ着物でも全然違って見えるのも面白い。ここでセンスが問われるニャ!と、自分なりの工夫を重ねるうち、どんどんその魅力にハマっちゃうわけです。身にまとうと現れる立体感や動きに合わせて自由自在に変わる形は、浮世絵などでもおなじみです(図4)。

着物ならではの季節感あふれる模様やきまりごとなど、おしゃべりしたいことはまだたくさん。それはまた次の機会に・・・


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