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神の導きで、札幌で宣教師をしています。

日本で頑張るリアルワン君にニャパンがインタビューする

『Akadama FAN(Friends Actual Note)』。

第7弾~イギリスからきたエステルさん

◆どうして日本にきたのですか?

はじめて来たのは2007年。当時はフランスで宣教師として活動をしていて、フランスの合唱団が札幌でコンサート開催する旅に同行し、1週間を札幌で過ごしました。その後ひとりで千葉県市川にある宣教師のゲストハウスに2週間滞在して、毎日東京へ観光に出かけていました(笑)。日本人とはすぐ友達になれたし、とにかく日本人も日本もほんとに素晴しい印象でした。フランスに帰ってから「もう一度日本に行きたい!」という思いが大きくなって、神様の御心を探して祈るうちに、日本で宣教師になるべきと確信が芽生えたのです。2010年の12月に日本に戻ってきたのは、神様のお導きなのでしょう。私の心の中に日本人への愛を持ってきてくださいました。札幌を選んだのは、私は暑さが大嫌いだから。特に冬の札幌の雪景色はとてもワクワクします。

◆そもそも宣教師になったきっかけは?

私の家族はクリスチャンではなく、私自身もキリスト教にはさほど興味はありませんでした。それでも、イギリスの文化的背景から、クリスチャンに属するのだと何となく思っていたんです。ところが大学時代に、クリスチャンのルームメイトから「あなたはクリスチャンではない」と言われ、ショックを受けました。考えてみると、キリスト教を歴史や文化として捉えているだけで、心の中ではイエス様の存在を信じていないと気がついたのです。その時から聖書を読み始めるようになりました。以前は、私は自分がいい人だと思い込んでいたのですが、それは大きな間違い。いい人には頑張ってもなれません。救い主イエス様を信じることで、神様から新しい心をもらえのだと理解し、25歳でクリスチャンになりました。

◆宣教師としてフランスに行ったのですか?

クリスチャンになって私の人生は激変しました。イギリスで看護師・助産師の資格を取った後、32歳で聖書神学校に行き宣教師になりました。35歳でフランスに渡り、1年間フランス語を学んでから、イギリスに戻り助産婦としてロンドンで働きました。その理由は北アフリカへ行き宣教する準備のため。その頃の私は北アフリカ人への宣教が神様から与えられた務めと感じていたので、お金をためてモロッコへ向かったのです。モロッコでは助産師の仕事が得られず、1年半でアラビア語を学びました。それから、フランスに再び戻り、北アフリカ人のために宣教活動をはじめました。フランスの人口の10%は北アフリカ人なのです。フランス在住の北アフリカの人々へ私が神学校の学びを伝える活動を仲間の宣教師と共に20年間続け、多くの人たちと関係が深まりました。

◆日本に住んで驚いたことは?

時々、日本人の考えがわかりません。イギリス人は表現がストレートですが、日本人は違います。日本語を学んでいる今でも、言葉のニュアンスから本心が読み取れないことがしばしばあります。いい意味で驚いたのは、札幌の冬場の除雪。どんなにドカ雪でも道路がキレイなっているのはすごいです。また、先日、札幌で北海道テレビのジュニアオーケストラのコンサートを鑑賞したばかり。11~18歳の若者達の上質な演奏に心を動かされました。日本人はやるとなったらとことんやる! その姿勢は見習いたいです。

気になっているのは日本人が働き過ぎること。フランス人は不満があればいつでもストライキします。だから、ある日バスがない、地下鉄がない(苦笑)。そうなると困るのですが、個人主義で自己主張ができているとも言えます。日本ではストライキはほとんどありませんね。電車もバスも時間通りに来るのはうれしいですが、日本はグループ文化を象徴しています。例えば、自分の上司が休まなければ、自分も休めない。だから、我慢して病気になってしまう方もいます。私が教会で英語やフランス語を教えている生徒さんから「すみません、残業でレッスンにいけません……」と時々連絡を受けますが、私は「あなたのフリータイムなのに!?」と自己主張ができない社会性を感じます。けれど、どこの国にもいい面と悪い面があり、完璧な文化や社会はないですね。

◆日本人の宗教感をどう思いますか? 

私は実は宗教という言葉はあまり好きではありません。宗教ではなく「関係」という表現がしっくりきます。すばらしい祝福される愛の関係です。日本人なら仏教や神道、イスラム圏ではイスラム教など、文化として根付いています。ですが、神社に行って手を合わせて祈っても様式だけで心がともなっているのかな?と、私はふと疑問を抱いてしまいます。神様は外にいるのではなく、自分の中にいるもの。だから義務もないし、押し付けもないというのがキリスト教の考え方です。私自身はクリスチャンになって、心の中の神様の影響で、考えも人間関係も毎日の生活も、全てが変わりました! もちろん私は日本文化をリスペクトしています。どの国でもそうですが、考え方の裏に歴史があります。フランスなら革命。イギリスには君主制。日本人の考え方には、武士道、侍の考え方が引き継がれているのでしょう。丁寧で規律正しい。権威をリスペクトする。何をするにもグループで動く社会や恥の文化など。どうして日本人がそうなのか、私は日本文化の学びを深め、もっと日本人を理解していきたいと思っています。

◆日本で好きな食べ物は?

日本食が大好きです。お寿司とおさしみは最高。昨日も札幌でお気に入りの回転すし店「トリトン」に行きました。ラーメンもスープカレーも札幌ビールも好きです。どうしても苦手なのはウニと納豆。ネバネバ、ドロドロした感じが嫌です…。これはどの外国も同じかもしれませんね。

◆国際色豊かな日曜礼拝に驚きました!

そうなんです。旅行者、留学生など、いつもさまざまな国の方が訪れます。みなさん、自然に礼拝に集まってこられるし、私も教会ではよろこんで奉仕しています。いつも自分は神様から愛をもらっているので、私も神様や人々のために、兄弟、姉妹たちと礼拝したいのです。札幌国際キリスト教会は多言語対応の礼拝を行っていますので、気軽に訪れてください。地元の人や海外の方など、いろいろな方と関係がつくれる楽しいランチタイムもありますよ。

◆これからの夢は?

多くの日本人が幸せになれるように、神様の愛と救いを伝えていきたいです。日本の方がクリスチャンになってくれた時にはよろこびを感じます。同時に神様に感謝します。私は神様のしもべとして聖書を教えていくのみ! 聖書で特に好きな言葉は、ヨハネ福音、3章16節。「神は実にそのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じるものを一人として滅びることなく永遠の命を持ったのである」。ローマ人への手紙8章28節。「神を愛する人々すなわち、神の計画に従って召された人々ためには神はすべてのことを働きして益としてくださることを私たちは知っています」。でも実は全部が大好き。日本語で1回、アラビア語で3回、フランス語でと英語では数え切れないほど読んでいます。今年の10月から日本では新しい翻訳で出版され、判り易くなるので、ぜひ一度、手に取ってみてください。

<ニャパン後記>

エステルさんが宣教師として所属する札幌国際キリスト教会は国際色豊か。留学生や旅行者も日曜礼拝に訪れていました。日本語、韓国語、中国語、英語と1日4回の礼拝があり、各回ともに通訳ガイドサービスも充実。でも神様への信仰心に国境も言葉の壁は一切なく、誰もが心をひとつに神に祈りを捧げている様子は印象深いものでした。明朗快活なエステルさんからニャパンも福音をいただいた価値あるインタビューになりました。日本人のためだけでなく、世界の平和のために祈り続けるエステルさんに心から感謝です。

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