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渋谷から電車で2分!「駒場東大前」で日本再発見

 京王井の頭線の「駒場東大前」駅。駅前には東京大学駒場キャンパスが広がっているのは有名ですが、東大正門反対側の西口に降りてみませんか? 日本の伝統美に触れられるオススメ散歩コースがあります。まず、訪れてほしいのは駅から徒歩7分程の場所にある『日本民藝館』

ここは、日本人の普段の暮らしの中で使われている日常品の美しさに着目した『民藝運動』の本拠地。思想家の柳宗悦がリーダーとなり、1936年に開設されました。

 美しいものを見極める審美眼を持った宗悦氏がコレクションした陶器・染色・木工品・絵画などが展示されています。美しい生活品の数々に、機能性を重視した大量生産時代にどっぷりつかっている私は、脳味噌をダイレクトに殴られた衝撃がありました。重たい壺や、大きすぎるお皿など、確かに子どもの頃に両親が好んで集めていたと記憶が鮮明に蘇りました。レトロモダンなデザインに圧倒的な刺激を受けふらついた後は(笑)、クールダウンのためにも足を伸ばしてほしいのが『駒場公園』。

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 都心とは思えない緑豊かな公園は、春には桜が見事に咲き誇ります。そして、ここは加賀百万石(現在の石川県)の当主だった旧前田家の前田利為侯爵駒場邸跡。園内に和館と洋館があります。和館は1階部分が一般に無料で開放されています。縁側から眺める日本庭園は、前田家のおひざ元、金沢兼六園を思わせる佇まい。静寂の中で、日本の美を味うことができる空間です。さらに、公園内には日本近代文学館が設置されいて、近代

文学に関する貴重な資料が閲覧できます。日本

を代表する文豪達の直筆の原稿をみれたり、レアな絵葉書をお土産に買えるのもうれしい。館内にあるカフェ「BUNDAN」 は超オススメ。作家や作品にちなんだメニューが楽しい。コーヒーも「AKUTAGAWA」「TERAYAMA」「OUGAI」などがあり、迷ってしまいます。晴れた日にはオープンテラスで一息が気持ちいいのです。

 ここから、もう一歩き。

 東大キャンパス内を通り抜けて『駒場野公園』へ。ここは東京教育大学(農学部)の跡地を利用して作られた公園で、面積は2.8ha。園内には、全国の県木を植栽した北国の林、関東・関西の雑木林、南の国の林、果樹園、サルスベリの林があり、なんと21種の桜が植えられています。野鳥もたくさん見かけることができます。農学校時代のなごりで田んぼも残っているんです。東京の中心にいること忘れさせる自然豊かな場所で心が安らぎます。

 このコースは3時間もあれば充分。コンビニでお弁当を買って、お散歩すれば、日本のレアな魅力を発見できるakadamajapanオススメの観光コースです。


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