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川越「陶舗やまわ」〜明治時代から続く老舗で陶芸体験


蔵造りの街で有名な川越。一番街の中でも群を抜く重厚な存在感を放つ建物があります。それが「陶舗やまわ」。川越大火後の明治26年に建てられ文化財に指定されているお店の中には、素敵な陶器がいっぱい。地元の陶芸作家さんの作品や触るのが怖いような高級品だけでなく、日常使いできるリーズナブルなマグカップやお茶椀や箸置きなどお土産にピッタリな商品も並んでいます。しかも、天皇皇后両陛下、スウェーデン国王夫妻といったセレブが立ち寄り、メディアでも頻繁に取り上げられる超有名店なんです。

そのお店の並びの少し奥まった場所に、これまた趣ある蔵造りの工房があります。ここでは約1時間で、手びねりか電動ろくろを使った、陶器体験ができます!

全く不器用でど素人のニャパンでしたが、とってもフレンドリーな職人さん達が「大丈夫です!」と迎えてくれて、電動ろくろに初挑戦することに。ろくろを回すなんて、映画ゴーストのシーンしか思い浮かばないのですが(笑)。貸していただいたエプロンを身に付け、職人さんから丁寧なレクチャーを受けて、いざ! 

手に水をつけて、ろくろの上にのったくるくる回る粘土を、手のひらと指先を使って、上下させたり、広げたり。この感触がなんとも言えない癒やし。スグに緊張がほぐれました。

職人さんとやりとりしながら、どんなモノにしたいのかを伝えていきます。ニャパンは、納豆を入れる片口の器を希望。友達は大きめのどんぶり。「だったら大きさや厚さはこんな感じでしょう」とアドバイスを受け、土と向き合いました。ほんのちょっと力加減や指先の角度ひとつに、土はストレートに反応するのが難しい!いつのまにか無心になっていました。形ができあがると、釉薬(ゆうやく)という器に塗る薬品から好きな色を選び、職人さんに託します。1ヵ月後に焼き上がったものが郵送で届きます。

ご一緒した川越観光大使のアリヤさんは、お子さんを背負って、手びねりと格闘。器には赤ちゃんの足型や手型をあしらっていました。これはいい記念になりますね。アリヤさんのような親子連れや、川越観光に訪れた海外の方の参加者にも人気の教室です。「言葉が通じなくても、モノづくりの手順は見せていけば伝わるんです」と職人さんたち。一緒に手を動かしていくと、言葉を超えたコミュニケーションが生まれるんですね。

旅の思い出が1ヵ月後に届くという時間差も、感慨深さをあおります。ニャパンも作品が届くのを待ちわびるばかり。いつもと違う部分の脳味噌を使って集中した時間は、最高のリフレッシュになりました。川越の観光スポットを巡って、食べ歩きを楽しむのにプラス、こんなワークショップで旅の思い出に彩りを添えるのはオススメ。

ちなみに、アリヤさんから教えてもらったのですが、「陶舗やまわ」の屋根には瓦製の鍾馗様が立っています。小さいくかわいらしい守護神の姿を探してみてください。


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